キッズピラティスとは?子どもの姿勢・集中力・運動神経を伸ばす新習慣
- 貴広 大井
- 11月8日
- 読了時間: 7分

はじめに:
今、子どもたちに“整える運動”が求められている理由
現代の子どもたちは、便利な生活の中で「動く機会」が少なくなっています。
タブレットやスマートフォン、長時間の座学や塾通い…。
結果として、「姿勢が悪い」「集中力が続かない」「体をうまく使えない」という子が増えているのです。
こうした課題に対し、最近注目を集めているのが “キッズピラティス”。
単に筋肉を鍛えるのではなく、呼吸・姿勢・体幹を整えながら“体の使い方”を学ぶことで、子どもの発達や集中力をサポートする運動法です。
「運動が苦手」「姿勢が気になる」「勉強中に姿勢が崩れる」
そんなお子さまにも取り入れやすい、“遊びながら整う”メソッドとして人気が高まっています。
ピラティスってそもそも何?
ピラティスはもともとドイツ人のジョセフ・ピラティス氏が考案した、リハビリ発祥のエクササイズ。
呼吸と姿勢を整え、体幹を強化しながら、全身のバランスを回復させることを目的としています。
大人向けでは「姿勢改善」「ダイエット」「肩こり・腰痛対策」として知られていますが、
キッズ向けでは、“体の使い方を学ぶ教育”としての側面が強くなります。
キッズピラティスとは?
キッズピラティスは、成長期の子どもに合わせてピラティスを“遊び感覚”にアレンジしたプログラムです。
マット上の動きや、軽い器具(ボール・リング・スティックなど)を使いながら、
「正しい姿勢」「呼吸法」「重心バランス」「体の連動性」を身につけていきます。
主な特徴
年齢・体力に合わせて無理のない動き
「体を感じる」感覚を育てる
呼吸・姿勢・集中を整える
遊び要素を取り入れたレッスン構成
マシンを使う場合は安全設計された軽負荷設定
特に、**“姿勢を支える力”と“感じる力”**を養うことに重点を置いているのがキッズピラティスの特徴です。
子どもの発達にピラティスが効果的な理由
① 姿勢が整うと「学びの姿勢」も変わる
ピラティスで得られる最大の効果のひとつが、正しい姿勢の定着です。
背骨を支えるインナーマッスル(体幹)が育つことで、長時間座っていても疲れにくく、集中力が続きやすくなります。
「姿勢が良い=頭がよく見える」だけでなく、
脳への酸素供給がスムーズになり、実際に学習効率が上がるという研究もあります。
② 呼吸で「心の安定」や「集中力」を育てる
ピラティスでは“胸式呼吸”を使いながら、動きと呼吸を連動させます。
このリズム運動が副交感神経を整え、心を落ち着かせる効果を生みます。
感情が不安定になりやすい小学生や思春期の子どもにとって、
呼吸を整える習慣は、心のセルフコントロールを学ぶ第一歩です。
③ バランス感覚と運動神経の基礎が育つ
キッズピラティスでは、片足立ちや回旋運動など「体の軸を意識する」動きを多く取り入れます。
これにより、平衡感覚(バランス能力)や運動神経が育まれます。
さらに、筋肉を「鍛える」よりも「協調して使う」ことを重視するため、
サッカー・ダンス・体操など他のスポーツにも応用できる“運動の土台”が身につきます。
④ 自己肯定感が高まる
ピラティスのレッスンでは、「できた!」「体が動かせた!」という小さな成功体験を積み重ねます。
子どもたちはそのたびに「自分にもできる」という自信を持ち、自然と笑顔が増えます。
この“できる感覚”が、自己肯定感の土台になります。
運動が苦手だった子が少しずつ体を動かすことを好きになるケースも多く見られます。
注意点・デメリットも知っておこう
どんな習い事にもメリットと同時に注意点があります。
キッズピラティスをより効果的に活かすためには、次の点も押さえておきましょう。
● 運動量が少ないと感じる場合も
ピラティスは“正確に動く”ことを目的とするため、
激しく走ったり汗をかいたりするタイプの運動ではありません。
そのため、「体を思い切り動かしたい」「競技的に鍛えたい」子どもには少し物足りないと感じる場合があります。
→ 対策として、外遊びやスポーツと組み合わせてバランスをとると理想的です。
● 指導者の質によって効果が変わる
子どもの体はまだ成長途中です。
発育段階を理解せずに大人と同じ内容をさせると、逆効果になる場合も。
必ず「キッズ専門」または「子ども指導経験のあるピラティスインストラクター」を選びましょう。
● 継続してこそ成果が出る
数回のレッスンで変化を実感することもありますが、
姿勢や体の使い方は“習慣”として定着させることが大切。
少なくとも3〜6ヶ月は続けることで、動きや姿勢が自然に変わっていきます。
キッズピラティスはどんな子におすすめ?
タイプ状況別ピラティスで得られる効果
◆猫背・反り腰・姿勢が気になる子
座っている時に背中が丸くなる
背骨・体幹の安定、正しい姿勢の習慣
◆集中力が続かない子
勉強中にソワソワ、落ち着きがない
呼吸法で集中・リラックス力アップ
◆運動が苦手な子
体育や走るのが嫌い
ゆっくり丁寧に動くことで動作の基本を習得
◆習い事でパフォーマンスを上げたい子
バレエ・ダンス・野球など
体幹・バランスの強化、ケガ予防
◆ゲーム・スマホ時間が多い子
猫背・肩こり・眼精疲労
胸を開く動き・呼吸で姿勢リセット
自宅でできる!かんたんキッズピラティス3選
スタジオに通うのが難しい日も、5分だけ家庭でできる動きを紹介します。
① ロールダウン(背骨ストレッチ)
足をそろえて立ち、息を吸いながら背筋を伸ばす。
息を吐きながらゆっくりと上体を丸めて下へ。
床近くまでいったら、また吸いながら戻る。
→ 背骨をひとつずつ動かす意識で、猫背改善に効果的!
② バランス立ち(体幹トレーニング)
片足を軽く上げ、両腕を横に広げてバランスをとる。
5秒キープ×左右3セット。
→ 体幹・足裏の安定感アップに。転びにくい体づくりに役立ちます。
③ 胸を開く呼吸(姿勢リセット)
背筋を伸ばして座り、鼻から大きく息を吸う。
胸を開きながら、口からゆっくり息を吐く。
→ 呼吸と姿勢を同時に整える基本練習です。
保護者ができる“サポート”も大切
子どもの成長には、周りの理解と環境づくりも欠かせません。
以下の3つのサポートを意識するだけで、効果が何倍にも広がります。
姿勢をほめる:「背すじが伸びててカッコいいね!」と具体的に声をかける
一緒に動く:親子で3分だけ一緒にピラティスをして“楽しい”時間を共有
生活習慣を見直す:長時間のスマホ・座りっぱなし時間を減らす
こうした小さな意識が、「整える習慣」を自然に根づかせます。
スタジオでのキッズピラティスはどう行われる?
多くのスタジオでは、以下のような構成で行われます。
ウォームアップ(呼吸・姿勢チェック)
メインエクササイズ(バランス・体幹・柔軟)
クールダウン(呼吸・リラックス)
マンツーマンや少人数制が多く、1回30〜45分程度。
身体の成長段階に合わせて負荷を調整しながら、楽しく続けられる内容になっています。
半年〜1年単位で見れば、確実に“姿勢”と“集中力”が変わっていくのが特徴です。
長期的に見ると、学習効率・感情の安定・スポーツパフォーマンスにも好影響を及ぼします。
つまり、「即効性よりも、将来のための投資」として取り組むのが理想です。
まとめ:整える力が、未来を変える
キッズピラティスは、“鍛える”よりも“整える”を重視する新しい運動教育。
体の使い方を学び、呼吸で心を整え、姿勢で集中力を育てる。
そんな小さな積み重ねが、
将来「運動が得意な子」「姿勢が美しい子」「集中力が高い子」を育てていきます。
💬 最後に
子どもたちは日々、心も体も成長しています。
その中で、ピラティスは「できた!」「気持ちいい!」という体感を通じて、
“体と心を整える習慣”をプレゼントしてくれるツールです。
忙しい毎日の中で、子どもが自分の体を大切にできる時間。
それが、キッズピラティスの本当の価値かもしれません。
南柏、鎌ヶ谷、八柱、小岩エリアのお子様は是非一度体験に来てみてください!
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